ライトノベル 想いはいつも線香花火 レビュー

タイトル 想いはいつも線香花火
著者 一色銀河
イラスト ゆい
出版 電撃
発売日 2004年10月


執筆者:jade 評価:
主人公・美ヶ速優夜は炎術師の一族、その中でもエリート中のエリートの家系に生まれたにもかかわらず炎術が使えない落ちこぼれ。そんな優夜は半ば見限られる形で分家筋の高倉家に修行に行かされるのですがそこにいたのは美人三姉妹。当然その日から三姉妹に囲まれた薔薇色の生活が始まる…わけもなく、痴漢に間違われるなど第一印象が最悪だったことから本家の人間が嫌いな三女・美風との仲は険悪に。
優夜は美風と同じ学園に通うことになるのですがそこでも毎日のようにケンカを繰り返す二人。そんなやりとりを繰り返すうちに二人の過去に意外な接点があることが判明して…

というのがこの物語のあらすじ。
後半部分には炎術を使った戦闘が設けられているのですが、一応メインは優夜と美風を軸にしたドタバタ学園(ラブ?)コメディだと言えるでしょう。どこかで見たような設定ばかりを寄せ集めて作られたようなお話ですがそれなりに面白い話に仕上がっていると思います。

主人公の優夜はちょっぴり鬼畜の入った変態です。
こういうキャラは基本的に嫌いなのですが、元は正義感溢れる少年が劣等感でひねくれてしまったという設定があるせいかそれほど嫌悪感を感じませんでした。ある程度理性的なところもあり、一応常識の範囲内にある人間ですからね。
ただ、その子供時代を語るエピソードはそれ以外の姿とはかけ離れているので多少浮いてしまった感があるのは否めませんけどね(苦笑
また、そのエピソードは優夜だけでなく美風にも関係のあるエピソードなのですが、それを優夜に思い出させることなく、物語を締めくくったのは好印象。ここで安易に使ってしまうと物語が続かないですからね。

この巻だけ読めば取り立てて評価するような作品ではないのですが、今後シリーズ化されれば面白さが出てくる可能性を秘めた作品ではあります。続編が出れば迷わず買おうと思うのですが、この著者はかなり遅筆らしいので次巻の発売はいつになることやら…まあ、すぐにでも続きが読みたいという作品でもないので気長に待ちたいと思います(苦笑


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